左近神社は西山町にある神社です。長崎県神社庁のwebページには「左近神社」と書かれてますが、境内の由緒書きには「左近稲荷神社」と記されています。
左近神社は別名「鉄砲岩神社」と呼ばれ、その名の通り境内には岩があるのですが鉄砲岩とはいったいどんな岩なのでしょうか?左近神社を参拝してみましょう。
- 神社名:左近稲荷神社
- 社格:無各社
- 創建:不明
- 鎮座地:長崎市西山2-16-3
- 公式サイト:無
- TEL:不明
- 参拝可能時間:24時間
- 社務所:不明
- 御朱印:不明
- 駐車場:無
ところで左近とは?
左近とは「左近衛府(さこんえふ)」という昔あった役職の略です。武器を持って宮中の警護などをおこなっていまいた。
また、山形県に右近、左近と呼ばれる狐が登場する説話があります。
説話の概略は、米沢藩が江戸幕府へ書状を書き飛脚を走らせたが、誤って下書きを持たせてしまったことに始まります。そこで右近、左近と呼ばれる狐に本来の書状を持たせ飛脚のもとへ走らせます。無事に下書きの書状と入れ替えて難を逃れますが、奔走した狐は戻るなり息絶えてしまった。という話です。
稲荷神社といえば狐が付きものなので左近の由来は狐の話しからではないかと思います。
右近と左近へ会いに行く
長崎市内の神社は鳥居と階段がセットになっていることがほとんどです。

階段を登りだすと下の画像のような感じです。階段の途中には大きめの祠もあります。


拝殿が見えてきました。ちょうど鳥居の柱に隠れてますがお稲荷さんではおなじみのお狐様がいます。左近神社ですから、このお狐様のモデルは米沢藩の右近と左近でしょうか?
そんなことを想いながら先へすすみます。



拝殿で参拝
拝殿へやってきました。お賽銭は拝殿の扉につくられた小窓から入れるスタイルです。

参拝が済んだ鉄砲岩を見にいきましょう。
神殿に埋まる鉄砲岩
境内にある由緒書きを見ると、鉄砲岩について書かれています。

神殿が巨岩の上に建てられ、この岩を「鉄砲岩」と呼ぶところから「鉄砲岩稲荷」とも称されました。
左近神社の由緒書きより
「神殿が巨岩の上に建てられ」とありますが、わたしの目には「埋まる」や「めり込む」に見えます。それでは下の画像が神殿に埋まる鉄砲岩です。


別角度からの鉄砲岩もどうぞ。

拝殿の中をのぞいてみました。やはり鉄砲岩が御神体として祀られているようです。

ご神体は普通、本殿の中にあり一般的には目にすることがありません。そんな中、ここ左近神社はご神体を目にすることができる貴重な神社かもしれません。
鉄砲岩を守るように無数の祠
境内には鉄砲岩を守るように祠が点在しています。祠探しも神社参拝の楽しみです。探してみてください。


左近神社の参拝と取材のまとめ
左近神社の参拝と取材のまとめです。
- 左近神社は別名「鉄砲岩神社」
- 山形県に右近、左近と呼ばれる狐が登場する説話がある
- 神殿は鉄砲岩の上に建てられている
- 御神体である鉄砲岩は見ることができる
- 境内には鉄砲岩を守るように祠が点在している
思った以上に見どころ豊富な神社です。
是非、参拝してみてください。
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